耐震構法
SE構法

耐震構法SE構法とは、地震国日本において安全・安心に暮らしていくために開発された耐震構法です。
信頼性の高い構造材と独自に開発したSE金物を用いた高い耐震性を実現した構法で、柱と梁を剛接合することで揺るぎない強度の骨組みを生み出し、建築を支える構造を「ラーメン構造」といいますが耐震構法SE構法は、日本の木造住宅に「ラーメン構造」を取り入れた構法です。

柱と間仕切りの壁の少ない開放的な空間や吹き抜け、光を取り入れる大きな開口部や窓、ビルトインガレージなど耐震性・安全性を確保しながら、設計の自由度の高いお家づくりが可能です。

ラーメン構造とは

ラーメン構造とは、柱と梁が交わる部分(接合部)を固く留め、変形を抑えた構造形式です。空間を広く活用できるため、マンションや公共建築物など様々な建物に利用されています。

耐震構法SE構法が地震倒壊ゼロの実績

1995年の阪神淡路大震災では、6,400人を超える犠牲者の約89%が家屋の倒壊によるものでした。住む人を守るはずの家が、これほど多くの人の命を守ることができなかったのです。阪神淡路大震災を教訓にして生まれた全く新しい木構造、それが「耐震構法 SE構法」です。
熊本地震(繰り返し地震) 0/41棟、東日本大震災(地震とその後の津波) 0/約4,500棟、新潟中越地震(直下型) 0/33棟において「SE構法」で建てられた住宅はどの地震においても1棟も壊れませんでした。

耐震構法SE構法の強さの理由

1.木の強さを最大限に引き出した集成材

SE構造

point

  • 集成材の強度は、無垢材の約1.6倍。
  • シックハウスも気にならない、業界最高水準の集成材を使用。
  • 確かな品質を証明する森林認証。
  • 燃えしろ設計により、木の質感を都心でも味わえます。
  • 集成材の柱、梁は一本一本検査。

「燃えしろ設計」について

「燃えしろ設計」とは、燃えしろを省いた有効断面を用いて許容応力度計算を行い、表面部分が燃えても構造耐力上支障のないことを
確かめる方法。

集成材

無垢材は自然素材であるが故に、強度にばらつきがあり、構造計算を行うには不向きな素材ですが、耐震構法SE構法で使用している集成材は、素材となるひき板一枚一枚、柱梁一本一本の強度試験を行い、水分量は含水率15%以下のものだけで製造し、無垢材の約1.6倍の強度を一定に保つことができます。

万一の火災事故では、炎の危険性と共に家屋倒壊の危険性を考慮する必要があります。耐震構法SE構法の集成材は45分間燃焼し続けても、表面部分は燃えますが、火災時の安全性は確保することができます。

また、近年問題視されているシックハウス症候群に対応するため、ホルムアルデヒドの放散量がほとんどない、JASで認められた「F☆☆☆☆」等級の安全な集成材を使用しています。

2.接合部を強化する独自の構造用金物

構造金物

point

  • 断面欠損が少なく、地震に強い接合部
  • 100年後も同じ強さを持つSボルトを全棟採用
  • 地震に対する強さは、 在来工法の最大約5倍の引き抜き耐力をもつ柱脚。
SE構法

一般的な木造住宅は、接合部に柱や梁をホゾ継ぎするため、断面欠損をまねき構造材本来の強度を低下させてしまいます。
耐震構法SE構法では、大きな揺れに対して接合部が破壊されない技術を追求することで、独自開発のSE金物を使用した断面欠損の少ない構造によって柱と梁とを接合し、優れた耐震性能を実現しています。

特殊表面加工されたSE金物は、約600時間の潜水噴霧試験でも劣化が認められず、接合部の高い防錆力を保ち続けることが示されています。
この試験時間は、標準地域で168年、塩害地域なら100.8年分の負荷をかけた状態に相当し、強度が永続的に保つことを示しています。

Sボルト

耐震構法SE構法では、従来の金物工法の課題を克服するために開発された特殊なSボルトを採用し、表面に凹凸加工を施し、木材にねじ込むことによって、柱と梁の接合部にしっかりと食い込み定着することにより、経年変化による木の収縮に対しても剛性(強度)を確保します。

阪神淡路大震災の経験から、土台から柱が抜けないように柱と基礎とをSE金物で強固に接合する方法を考案。
主要な柱の直下に柱脚金物を配し、柱と基礎とを堅竿に固定することで、地震に対する強さは、在来工法の最大約5倍の引き抜き耐力を確保します。

3.全棟構造計算を実施・施工品質

構造計算は一般の木造住宅では必須とされていません。しかし、耐震構法SE構法では、鉄骨造やRC造、大規模建築物と同じ手法で一棟ずつ個別に、台風・地震・積雪などの自然災害に対しての安全性を解析しています。

日本国内の建築に関する技術評価を担う一般財団法人日本建築センターの構造評価を取得。建物を支える基礎構造は、FEM (Finite Element Method : 有限要素法)解析により、建物に伝わる力を解析することで地盤に応じた強固な基礎設計を可能にしています。
あらかじめ、想定・検証しているからこそ、耐震性に優れた自由な空間づくりを安心して行えます。

  • 全棟構造計算
  • 全棟構造計算

有資格者による責任施工

SE構法は独自の施工管理技術が必要なため、どの建設会社でも施工できるわけではありません。試験に合格したSE構法施工管理技士が在籍し、一定の技術水準を有すると認められた「SE構法登録施工店」が耐震構法SE構法の建物を施工します。
全棟が適切に施工されるよう、SE構法施工管理技士は施工状況を確認し、写真ならびに施工チェックシートによる「SE構法性能報告書」を構造躯体工事完了後14日以内に提出する義務づけを行っています。

SE構法でできること

大開口・大空間 / ビルトインガレージ / 吹き抜け / 3階建て
施工例イメージ

耐震構法SE構法では、今まで高コストの鉄骨造でしか実現できなかった広大な自由空間が実現。
柱や間仕切壁のない大空間をつくることができます。
柱と柱の間隔を最大9メートルのスパンとすることができるので、車3台が並ぶビルトインガレージを耐震性を裏付けながら安全に実現できます。

施工事例はこちら

丸尾建築は、重量木骨プレミアムパートナー

重量木骨プレミアムパートナー

重量木骨の家とは、約500社あるSE構法登録施工店の中で優秀な工務店60社を選抜した優良工務店が建てた家の総称です。

重量木骨の家とは、全国わずか約60社、選ばれた工務店のみが建てられる耐震構法SE構法を利用して建築する資産価値の高い家の総称です。

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