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結露の起こる原因は?結露を防ぐ対策とは?

結露の起こる原因は?結露を防ぐ対策とは?

 

 現在、ハイツや社宅にお住まいのお客様で、サッシ廻りで結露やカビでお悩みの方は多いと思います。マイホームを建てる前のハイツでは窓枠がずぶ濡れになるばかりかカーテンの濡れているなんてことも。

 

結露は毎日水滴を拭きとる手間だけではなく、カビが生える原因にもなります。そしてカビは喘息アトピー性皮膚炎の原因にもなるのです。

結露が出来る場所と発症するアレルギー反応

 一般的によく目にする黒かびですが浴室や洗面、台所や排水溝などの水回りで多く発生します。また結露が起こるにも繁殖します。

カビの胞子は非常に小さく、吸い込むと気管支に到達し喘息を起き起こします。

又、結露が発生した壁や窓廻り、浴室や洗面、台所等水回りに多い「ススカビ」と呼ばれるカビの胞子は少し大きいため鼻の中に長く滞在し、アレルギー性鼻炎を引き起こしやすいと言われています。

結露はなぜ発生するのか?

 先程、浴室や洗面、台所などの水回りでカビの発生が多いと述べましたが、カビは湿度が60%~80%の時に繁殖しやすいため、水回りや結露が起きる窓廻りに発生しやすいのです。では何故結露は発生するのでしょうか?

実は空気中の水蒸気が冷えた窓ガラス等に触れて、冷やされて水滴に変わった物が結露の正体なのです。

暑い時に冷たい飲み物を入れたグラスが結露するのも同じ原理です。真冬の寒い日に満員電車に乗るとガラス窓が曇るのを経験された方は多いと思います。

結露が増える原因とは?

電車の沢山の乗客の呼気により、電車内の湿度は上がります。そして冬は外気温度が低いため窓ガラスが結露し曇るのです。冬は寒いだけでなく、乾燥もしますのでウイルス対策として、寝室に加湿器を設置して加湿される方は多いと思います。

加湿していなくても家族が寝ている間の呼気で寝室の湿度は上がり、結露がしやすくなります。寝室に結露が多いのはそのためです。

結露の起こる原因は?結露を防ぐ対策とは?

表面結露より厄介な内部結露

 窓ガラスや窓枠の表面に発生する結露のことを「表面結露」と言います。しかしもっと厄介なのは、壁のなかで起こる「内部結露」です。

水蒸気は温度と同じで高い方から低い方へと移動します。ですから室内の水蒸気は乾燥している家の外へ移動しようとします。そして壁の中で低い外気温に触れ、水蒸気の温度が下がり結露してしまうのです。

内部結露の恐ろしさ

外壁と室内の壁の中で結露すると言う事は、断熱材が水分を含むと言う事ですので、グラスウールやロックウールなどの断熱材は結露水の重さで垂れ下がってしまいます。そうなると断熱機能は全く機能しなくなるだけでなく、腐朽菌が発生し壁内の柱や土台が腐ってしまう可能性が高くなります。

しかも窓廻りの結露の様に目に見えたらいいのですが、壁内の内部結露は骨粗鬆症と同じで目で見て確認出来ないので厄介なのです。見えない内部結露は非常に危険という事をお忘れなく。ハウスメーカーや工務店巡りをする際は、施工する断熱材が何であるかを必ず確認しましょう。

結露を防ぐにはどうしたらいいのか?

では結露を防ぐにはどうしたらいいのでしょうか?

まず、外壁、屋根、サッシの断熱・遮熱・気密性能を上げる事です。それによって壁内の内部結露や窓廻りの表面結露を防ぎます。

 

 

話をされる建築会社さんがどのような考え方で家を建てているのかしっかりと聞かれたほうがいいかもしれません。

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