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内装材の選び方 ~薩摩中霧島壁のメリット・デメリット~

内装材の選び方 ~薩摩中霧島壁のメリット・デメリット~

家づくりをすすめていくなかで、いろんなことを決めていかなければいけませんが、内装材もその一つです。お家全体の予算に響くと同時に、内観のイメージを大きく左右するのと、快適性にも関わってくるのできちんと検討したいところですよね。

今回は内装材の一つとして「薩摩中霧島壁」をご紹介いたします。

内装材の選び方 ~薩摩中霧島壁のメリット・デメリット~

薩摩中霧島壁ってなに?

薩摩中霧島壁とは、主原料にシラスを用いた100%自然素材の内装材です。シラスとは約2万5千年前に現在の鹿児島湾北部を火口とする姶良カルデラの大噴火によって発生した火砕流が堆積した火山噴出物です。マグマの超高温で焼成された高純度無機質セラミック物質でマグマセラミックと呼ばれています。

内装材の選び方 ~薩摩中霧島壁のメリット・デメリット~

火山灰が積もったものがシラスと勘違いされがちですが、火山灰はマグマが発砲してできる細かいチリのようなものです。一方シラスは火山から噴出したマグマが岩石となる前に粉末になったものです。主成分は除湿剤の主原料でもある珪酸というものでできていて調湿性に優れています。

また、珪藻土や漆喰と同じとも思われがちですが、珪藻土とは珪藻という藻類の一種の化石が積み重なって堅くなった土で、主成分は二酸化ケイ素。シラスの原料である珪酸は、二酸化ケイ素と水が結合したものなので、同じように調湿性に優れているという特性があります。漆喰の原料は、サンゴ礁がルーツなのですが、長い時間をかけて化石化したものを消石灰といい、これに糊やスサという繋ぎ材を加えて練ったものです。それぞれに近い特性をもっていますが、大きな違いは混合剤に化学物質が含まれているか否かという点です。

漆喰や珪藻土は、この混合剤に何を使っているかで性能と値段に大きく差が出てきます。それぞれ検討する際は、原材料に加えて何が加えられているか、またそれが調湿性や消臭効果、また人体に有害なものが含まれていないかという点をよく検討することが大切です。

薩摩中霧島壁のメリット その1(100%自然素材)

なんといっても100%自然素材であるという点です。主原料だけでは固まらないため左官材として使用するためには、結合剤や接着剤などの混ぜ物が必要です。先に記載していたように、珪藻土や漆喰の場合はその混合物の使われているものがピンキリで、それによっても値段がかわってきます。薩摩中霧島壁は、その混合物も全て 自然素材でできているのが特徴です。化学物質を含まない内装材で、快適な室内環境をつくります。

薩摩中霧島壁のメリット その2(消臭機能)

次に高い消臭機能です。主成分のシラスには非常に細かい微粒子の中に無数の孔が開いた多孔質な構造を持っています。シラス壁は化学樹脂を使っていないため、この構造が損なわれることがなく、臭いや湿気を吸着する機能を十分に発揮します。

つづいて調湿機能です。室内の湿気を調整してくれるのもシラス壁の大きな特徴です。室内の湿度に応じて湿気を吸湿・放湿し、季節問わず快適に保ちます。結露の発生・カビやダニの繁殖も抑制してくれます。

内装材の選び方 ~薩摩中霧島壁のメリット・デメリット~

空気清浄機能としても、酸化還元反応により悪臭が消えたり有害物質が無害化される現象が置きます。そのため、シラス壁に触れた室内の空気は浄化されていつもきれいな状態を保ちます。

薩摩中霧島壁のメリット その3(感染予防対策)

また、シラス壁は本体が100%自然素材でできているのに加え、他の家具などから放出されるホルムアルデヒドなどの有害物質を吸着し、再放出しません、アトピーや過敏症など、アレルギー体質の方にぜひおすすめしたい内装材です。

断熱性としても多孔質で無数の空気層を持つため、優れた断熱性能を持っています。お家の断熱性能UPになるというてんもメリットといえます。

薩摩中霧島壁のデメリット その1(コストがかかる)

デメリットとしては、コストが一般的な内装材に比べてやや高めという点です。だいたいですが、一般的なクロスの約3倍と言われています。

質感として、手触りがざらざらしていて、表面が硬いことからお部屋のインテリア等は選択肢は限られるかもしれませんし、強くぶつかるとすりむいてしますかもしれません。

ただ、実際にご体感していただくのが一番分かりやすいかとおもいますので、モデルハウスにてぜひご体感ください。

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