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旅行の記録 ~木造橋~
2025.3.04
こんにちは。
気温が暖かくなってきたと感じていた矢先にここ数日の急激な気温の低下、皆様体調には十分お気をつけ下さい。
本日は、木造橋のお話をしたいと思います。
まずは日本三名橋の1つ”錦帯橋”山口県岩国市の錦川に架かる木造橋です。
組木の技法によって建設された、5連アーチ状のこの橋は渡りながら橋の上からの景色を楽しむのはもちろんですが、ぜひ橋を下から見上げ橋裏の木組を見てもらいたい橋です。
橋裏の繊細で緻密な木組は世界的にも希な構造で幾何学的な造形は他にない美しさを持った橋だと思います。
建設する際、”絶対に流されない橋をつくる”という職人の技術がつまったこの橋は三名橋にふさわしい美しさと技術が詰まった橋でした。
もう一つが”祖谷のかずら橋”徳島県三好市の祖谷川が流れる渓谷に架かる橋です。
同じ木造でも先ほど紹介した緻密な加工が施されて組み上げられたの錦帯橋とは違い、自然のシラクチカズラを編み連ねてつくられたこのかずら橋は自然らしさが残る少し荒々しい作りの橋だと感じました。
渡ってみると渓谷に架かっているので景色は良いのですが橋床部分は隙間が結構空いて下が良く見え、揺れもしますのでスリルのある橋でした。
定期的に架け替えはしていますが歴史は古く、諸説はありますが平安の頃、平家の落人が源氏の追っ手がきた際に橋を切り落として逃げれるように植物でつくったのがこの橋だそうです。(橋なのに落とす事が考慮されているのが面白い)
木造橋を2つ紹介しましたが、橋というのは2つの離れた場所を繋ぐ建築物になりまが、その際には周辺の状況や環境の把握、最も適した構造を採用する等、住宅設計と形は違いますが同じような考え方で設計されているのだと改めて感じました。
皆様も普段何気なく渡っている近所の橋もその形や架かる場所について興味を持つと違った発見があるかもしれません。そういった事を考えながら渡ってみても面白いかもしれませんね。
以上、営業設計部の菅野でした。
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