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CAD

2024.2.06

皆さん、こんにちは。

今回は、私たちが図面を作成する際に使っているCADソフトについてお話ししたいと思います。

皆様が弊社で目にする平面図や立面図、展開図などは主に一つのCADソフトで作られています。

そもそもCADとは、Computer Aided Drafting(コンピュータ支援製図)の略称で、デジタルで図面を描く際に欠かすことのできない重要なツールです。

そのCADの中でも二次元CADで私たちが重宝しているのが『Jw_cad』です。

建築・土木業界の中では一般的に使用されているソフトで、私が建築業界に入って一番最初に研修で教わったのもこのCADについてでした。

高額で販売されているCADソフトと遜色ない機能を持ち、拡張性が高く、カスタマイズしやすい点などが特徴として挙げられます。

 

そんな非常に便利なソフトなのですが、なんと無料なのです!

 

あまりに公に普及されており、どういった経緯で創られたのか、建築業界にいても知らない方が多いですが、

なんと区役所の職員の方によって創られたフリーソフトだったのです。

私は、その情報を研修の講師の方から伺った時に驚きました。

清水治郎氏、田中善文氏らによって開発されたそうで。。

私たちは単語で覚えてしまっていて、なぜ「JW」という名称か疑問を抱いた方は少ないのではないでしょうか?

答えは、単に作者のイニシャルを採っただけのようです。

Jは清水治郎氏の「Jiro」、Wはどうなのでしょう?

田中善文氏は「Yoshifumi Tanaka」のはずです。

実は、建築技術雑誌にポケットコンピュータ用の構造計算プログラムを投稿していた田中氏のペンネーム「悪文」の頭文字「W」に由来しているようです。

田中氏の知り合いが「よしふみ」と呼ばず「わるふみ」と呼んだのを本人が気に入ってペンネームとして使っていたそうです。

そして彼らによって創られたソフトは、まだインターネットが普及していない90年代に建築系雑誌の特集記事の付録として配布されたことがきっかけとなり、広く一般に知られるようになったそうです。

今では建築業界では誰もが使っているソフトが、個人によって作成され、それを公にフリーソフトとして開示し、今も尚、更新し続けている経緯を知って私は感心しました。

 

彼らが業務上必要でつくっていったのか、半ば思い付きや趣味でつくっていったのか、創ろうとした想いまでわかりませんが、こんな複雑なソフトを0から作ったことにまず敬意を払いたいと思います。

また、それをフリーソフトとして公に発表したのには、素晴らしいとしか言いようがないです。

 

最近、0からモノ作りをしている人間の想いを踏み躙るようなニュースが多く個人的に非常に残念に思っています。

「人の褌で相撲を取る」とはよく言ったものですが、本当にそんな人たちがいて呆れてものも言えません。

 

話は本題に戻りますが、普段は見えていないけれどこのソフトに関わらず、名もない先達が業界のために積み上げてきたものは無数にあって、その基礎の上でやらせていただいているんだということ、忘れないようにしたいなと思いました!

以上、『Jw_cad』についてでした!

 

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