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フランク・ゲーリー

2023.11.15

最近、一気に寒くなってまいりました。

皆様は体調を崩されないようお身体にはくれぐれもお気をつけ下さい。

先日、神戸の方に行っていました。

ポートタワーの近くにある魚のオブジェをご存知でしょうか?

「フィッシュダンス」といって、建築家のフランク・ゲーリーが設計し、安藤忠雄が監理して施工されたものです。

私は、この建築家の自邸を見て、建築に初めて興味を持ちました。

カリフォルニア州 サンタモニカにあったマンサード屋根の中流階級の住宅をゲーリーが何人かの大工を雇い、現場で指示しながら増改築を施したものです。

建物の外周部に増築し、既存建物が入れ子のようになっています。

チェーンリンクフェンスや波形鉄板などの安価な工業用素材を使用したことなどが当時、話題となり当時50歳のゲーリーを一気に世界的建築家に押し上げたマイルストーンとなりました。

代表作のビルバオ・グッゲンハイム美術館はその建物だけで廃れた地方都市を経済的に蘇らせました。

自邸を見ていると、独自の造形はこの頃から発揮されてたのが外観から伺い取れます。

 

ゲーリーについて話す時、彼は芸術家なのか建築家なのか、ということがよく議題に上がります。

ゲーリーの建築は外観は様々な芸術から引用され造形がかなりトリッキーですが、平面図で見たら案外キューブが連なったものが多く、造形で遊んでいるのはほとんど外皮だけです。

内観はかなり温かみがあり、わけのわからないオブジェクトが要所で建築的に意味のあるものになっていたりするので僕は建築家だと思っています。

 

御年94歳にして、はちゃめちゃな造形の建築を生み出すゲーリーですが、構造的にもコスト的にも制約がある中で生み出された初期作が私は一番好きです。

 

初めて大学の講義で目にして、その後、図書館に行って自邸の収録された本を借りたことを覚えています。

 

新しいオブジェクトが付加されていると思えば、ところどころに木のフレームがむき出しになっていたり、

ただ劣化した部分を補強・刷新するリノベーションとは異なる操作が見られます。

何が付加されて、取り除かれ、変更されたのか、ほとんどわからない空間で、過去と現在の境界が曖昧になっているように感じられます。

線材も直線のものもあれば曲線のものもあり、斜めに配置されていたり、素材も多種多様で、

あの部分がこうである、という切り取り方ができない。

すべての部分が等しく造形的に変わっている。

 

巷の建築雑誌を見ていたら、こんなスタイリッシュな空間に子供のおもちゃがあったり、生活感のあるものがあったら一気に空間が台無しになってしまうな、と思うことがあります。

 

こと、この自邸についてそんなことはないのだろうと思います。

どんな物を置いてもそれなりに馴染んでしまう。

 

恐らくゲーリーの子供の持ち物であろうスターウォーズのミレニアムファルコン号が部屋の真ん中に置かれている写真を目にしたことがありますが、建物側の主張もかなり強いのであまり気になりませんでした。

 

ゲーリーが生み出す、攻めた外観、内観の寛容さ、物や人を否定しない空間がいつも素晴らしいなと思います。

 

皆様は好きな建築はございますでしょうか?

 

以上、営業設計部の奧でした。

 

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