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映画鑑賞🌏️

2023.9.05

こんにちは。

早朝に散歩に行くと少し涼しく感じますが、

日中はまだまだ暑い日が続きますね!

皆様も気を抜かずにお過ごしください。

先日、公開されました宮﨑駿監督最新作、「君たちはどう生きるか」、皆さんはご覧になられましたでしょうか?

私は、誰にもネタバレされたくなかったので、SNSは未開封にしたまま公開初日のレイトショーへ足を運びました。

スラムダンク以上に公開情報がなく、青鷺のポスター1枚だけ、という異例の宣伝方法でした。

印刷会社からの情報漏洩を恐れ、パンフレットの販売時期もずらすという徹底した厳戒態勢。

ネットで内容を調べずとも様々な情報が視界に入ってきてしまう昨今、

ジブリの歴代最高制作費をかけた国民的作家・宮﨑駿の映画が何の前情報もなしに鑑賞することができる。

それだけで非常に有り難い体験に思いました。

小説も絵も漫画も音楽もアニメもドラマもゲームも、誰でもいつでもどこでもスマホで気軽に見れるようになった分、インスタントラーメンのような塵芥が増えたように思います。

そんな中、7年もかけた作品をこんな大胆な売り方で。

はちゃめちゃに訳のわからない作品を出してくださったことにまず私は痺れました。

画像は観賞後、気分が高ぶって手すさびで描いたものです。

内容については控えますが、

晩年の作家は最後に集大成的作品を作りがちで、大体それらは要素が打ち消しあってしまって、テーマがぼやけてしまっていることが多いです。

本作も例に漏れないのですが、なにかずっと。鑑賞後も考えてしまう魔力がありました。

メタファーが点在し過ぎていて、見つけた線の数だけ考察が増えていき、その組み合わせを考えれば、鑑賞者の数だけ考察が期待できる作品でした。

もう殆ど心象風景と言って良いような群像、今まで積み上げてきた架空(アニメーション)、私小説、それらをなんとか一本にまとめたような作品でした。

悪意や欲望を持たないとそれらには気づけない。
しかし、それだけでは世界は崩壊してしまう。
先人の積み上げたものを見なければ、また同じことを繰り返す。
しかし、それらも解体して、時に新しいものを作らなければ崩壊してしまう世界もある。

そういったメッセージを感じました。

主人公を見送る、とある登場人物と宮﨑監督に重ねて、
「やりたいように私はやったから、君たちは自分の頭で考えて新しい道を進みなさい。」と監督自身が言っているようでした。

宮﨑監督の説教臭いドキュメンタリーを日頃から見ていたので、あっけらからんとした最後にすごく悲しくなりました。

「この世は生きるに値するんだ」ということを伝えるのが自分たちの仕事の根幹になければいけないと思ってきた。

という言葉を発している姿を見たことがありましたが、鑑賞された銘々の胸に届いたと思います。

以上、設計部の奧でした。

 

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