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『 岸原建築日記 』・・・ 窓の役割

2023.7.31

家づくりにおいて窓の役割について考えてみました。

 

住宅の窓についてどのような印象が出てくるでしょうか?窓の会社YKK-APさんがCMで外は寒くて窓の向こうで猫がこちらを向いている、私はそんなイメージが思いつきます。冬に窓の近くにいると寒くて水滴がガラスにたくさんついて結露となっている、夏は太陽の熱が窓ガラスから燦燦と入ってきて暑い、そんな窓の現状をどのようにすれば解決できるのか悩まされます。住宅を建てるときに断熱や遮熱が良い性能の窓を設置すれば結露や日射の予防にはなるかと思われます。性能だけと言ってしまえばそれまでなので従来の窓でもできる対策を考察していきます。

 

 

丸尾建築の20年前のOB様のお話ですが、その当時にリフォームする時、窓の寒さ対策、結露対策という課題がありました。まずはガラスが単板で結露もひどく防犯上も考慮されていましたので、防犯ペアガラスへの交換という方法を提案させていただきました。さらに内窓という選択肢もあったのですがその時はガラス交換の施工で終えました。そのお客様からは部屋の冷暖房の効きが良くなったという評価をいただきました。また夏は外側にすだれなどで日光を遮蔽することも併せて提案させていただきました。新築同様の窓とはいきませんがお住まいの不満不安を少しでも解消できるリフォームになっていれば幸いです。

 

最近は窓の内側にハニカムブラインド(ハニカムスクリーン)という生地と生地の間に空気層を取り断熱遮熱の効果がある内装商品があります。ハニカム構造(蜂の巣のように六角形の断面)がペアガラスの中空層のような役割をすることによって熱の流入や流出を防ぐという効果があります。窓の外にアウターシェードで日射を防ぎ、内部でハニカムブラインドを設置することで夏の暑さ対策には効果があり、自然の風や光を積極的に取り入れるパッシブ設計には欠かせない手法です。

既存の窓の性能には限界があり結露や気密性にはどうしても完全な対策は難しいというのが本音です。数十年前では対応が難しかった既存の窓枠を残して最新の性能を有する窓を取り付けるという商品もサッシメーカーが発売しています。今ではかなり改良がなされており一部屋くらいであれば一日もかからずに取替施工できるのが凄いところです。

窓の断熱が建物の断熱を決めると言っていいほど体感的には重要になっています。寒い廊下は窓や玄関からの冷気で室温に差をつくり、トイレや浴室の寒さも加わり高齢者のヒートショックによる事故が今でも死因の上位を占めています。

窓の断熱性を高めて、住居の質を上げていく事が健康につながると言われています。新築でもリフォームでも窓の性能にはこだわって快適な暮らしを実現していきましょう。

 

 

営業設計部 岸原でした。

 

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